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 日本の場末の歌手は必然的に部屋に来て体を売るだろうという偏見。

 

 そんな中でも、お金のない彼氏が彼女の為に誕生日にサプライズしにくる。

 いつもおしゃれなんかほっぱらかしで、旦那や子供の為に汗水ながすお母さんへのサプライズしに来るご主人。

 お世話になった両親に初めての給料で綺麗な夜景をバックに感謝の思いを届ける娘さん。

 そんな景色を共有し、私の歌を通して彼や彼女たちの想いを大切な方にお届けできる幸せ。

 アタシの今の歌の原点は、スイスホテルTavolaで培われたといっても過言ではございません。

 

 もちろんこんな感動させてくれた歌手の方初めてです!とのお声と同様に同じくらいのクレームもございました。

 ワイヤレスマイクを片手に、店内舞いまくり、映画さながらにお客様の膝の上で歌う。バーカウンターに寝そべって歌う。

 クレームはフランス人のGMによってすべてかき消され、約2年間、専属歌手を勤めさせていただきました。

その頃はただ入るお仕事1つ1つに命懸けてステージ上で死んでもいいという信念だけでとにかくライブにしか興味がなく、ただただ現場主義で歌って参りました

                 

                

 

 

 

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